012 / 認識
知能指数を測り直すことにしました。
色々、本当に様々あって
もう152の世界とは違うところに居ます。
だから、ここが一体いくつの世界なのか、
足元をしっかり認識したくなりました。
160に届いていたらいいな。
僕は自分の脳のせいでとても生きづらいと感じることが多かったけれど。
それは化物の中でも150程度では格下だったから、こちらの世界でも自信が持てていなかっただけなのかなって最近思う。
今は違う。
すごく恐ろしいことだけど、僕は言葉で人間を狩ることができると思う。心理・思考を追い詰めて、予測から先回りし逃げ道を潰す。
結果、意図して他者を精神崩壊やら自殺に追い込むことが「可能」にはなった。
必要性が全くないので、その脳をふるう機会はないけれど、これはプラスだろうと自分を励ます。裏を返せば、殺せるなら生かせるということだもの。
さて、眠ろう。
011 / 緋色
あらららら、なんか頭の奥が熱い。
これは、いよいよ本格的に来たかも。
010 / 発露
起動。
全人類に対して問いかけた時、合理的最適解に到達する割合が1%未満となる問題を定義せよ。
こんな練習を日々欠かさない。
最近は特に。僕は化物で居続けたい。
「地球における地点Aに、原子Bが存在すると仮定する。地点Aを含む国家Cから、その真裏にある国家Dまで分子Bが移動するとき、その所要時間を10秒未満としたい。どんな方法が考えられるか。
ただし、核融合を方法論として用いる場合は、射出原子Eの加速度が正の値となった時点を0として時間を見積もること。
また、最適解は所要時間が合理的に最小値をとる単一解として定める。」
ここまではただの無茶振り。
答えは思いついていない、1%なんて茶番。
だって検証のしようがないから。
だから、自分で第一印象として不可能、不合理な問題を作っては自分を覆す。
原子の移動…
熱運動の最大化。
外的要因としての風力、潮力、重力、斥力。
光速に準じる原子としての営みのうち、原子の実体を伴うもの。即ち、原子レベルで実存する波形運動はあるか。
音はダメ、遅い。
電力・磁力は次元不足、ダメ。
10秒未満は実質、かなりキツイ。
だとしたら発想の転換。
脳に栄養を与える。グルコース?バカを言え。
電気刺激、ニューロンを発火させる。
シナプスがリンク、跳躍と拡散、発火、リロード。
国家Cから国家Dまで?
なぜ地点Aから地点Dまでではないのか?
それは、地球という球体を想定したとき「真裏」というものをイメージしやすいから?つまり、表層で20038km、横断で12742kmの距離を想定させるため?
だとしても空気抵抗や物理的障壁による減算を加味してなお2000km/s以上の速度が必要。
ならば加速器は有力だが、そう来ると思ってたわ。注意書きで使用条件を限定しておいた。10秒では安定した射出すらできないかもしれない、というか僕は実際加速器の使用に何秒の時間を要するかに関する知見を持っていない。
これでは過不足なく1%を狙えない。
狙うは0.01%、流石に経験則として、次元を2つ落とせばボーダーを見誤らないだろう。
定義を崩すか?
今回の場合、国家に社会的意味はない。
国家 ≒ 領域
領域 = 領土 + 領海 + 領空
宇宙についての領有権は認められない。
領空…?
地下は?
定めはない。だが否定をしてもいない。
海抜基準で言うなら、ある深さの地層はある場所では表層であり、ある場所では空域だからだ。
では地球という巨大な球体の中心の中心、内核のさらに中心点に国家の領域を拡大解釈、そこに反対する意見を論破、定義付けを有効とした前提で理屈が通るかを試算。
そういや内核は6000℃にもかかわらず個体か。
圧力どんくらいだ?ギガパスカルか?
ギガパスカルなら間違いなく動けない。
超臨界流体なら楽だったのに、圧力の壁か。
この状態から真裏方向への原子崩壊を特異点として取り上げるか?いや、ギガパスカル条件下でそれが可能か理屈付けができないし、崩壊後の分離原子はもはや原子A' 扱いだな。詭弁か。
うーん。
うーん…。
教えて頭いい人。
あー、疲れた。
でもこれでまた一日、脳細胞が何個死んでいようと、シナプス活性の増加分で変わらずに化物を演じられる。
最適解導かないの?って思ってますか?
トルクを最大にして脳を回すことだけに意味があるわけで、この最適解が寝る前の1時間で出せるなら僕はとっくに神になっているだろうね。
そんな畏れ多いことは、考えていない。
これはお肌のケアと同義。
化物の日常。
僕は、弟子からの尊敬の眼差しを失うことが怖い。
だから今日もまた、「お肌のケア」を欠かさない。
酒、飲みすぎるなよ?
辛いのは自分なんだからな。
009 / 流出
ひっさびさに泣いた。
ひとしきり吐き出した後、男というのは悲しい生き物だなぁと、息子と自分を比較しながら哀愁に耽った。かつてはこんなに素直に泣けていたはずなのに、いつしか自分で勝手に殻に閉じこもって、人目を忍んで泣くことすらできなくなっていく。
とても不器用。
だからこそ不完全で、良いんだろな。
ああ、そういえば僕は完全なものに興味がない。
例えば黄金比というものがある。
1︰1.618。定義は勿論様々に存在するわけだが、一般的な「黄金比」という単語の使途を最優先しつつ非常に簡略に表現するなら、人間が縦横比として最も美しいと思う比率の近似値、ということらしい。
じゃあ主観を統計化したものなのかと言えば、それは全然違うわけで。この比率を黄金比たらしめるために、多くの先人が理屈を後付けしてきた歴史が存在している。
一際有名なのはフィボナッチ数列を利用した論の展開だ。確かにフィボナッチ数列は美しい。この数列自体は明らかに有意であり、だからこそ大衆の支持を得たのだろう。
ただ、それが数列としてではなく、物体の性質として内包された時に、物体自体を完全なる美に昇華させるかには疑問が残る。若干構造をすりかえて例えるなら、共有結合物質で最大の立体的対象性を有するダイヤモンドの構造美は疑いようがないが、それでゴキブリのオブジェを作成したら果たしてこれは完璧な美なのか、という話である。
せっかくなので。
今僕が使用したディメンションシフトと呼ばれる技巧は、議論において状況を再確認するための箸休めとしてかなり有用である。
一枚の絵を思い浮かべて頂きたい。
黄金比はあくまで、キャンバスの縦横比率の美しさを体現するものであって、キャンバスに描かれているものの美しさとは一切関係がない。つまり、僕が用いたダイヤモンドとゴキブリの話は、黄金比と美に対する疑問点の明示にはつながらない。
ただ、一方で黄金比が美意識と直結するかどうかの判断については、その裏付けとなるフィボナッチ数列の完全性と美意識との関連を疑っているわけで、理で結論を出すことは実質不可能である。そして、その裏付けをした張本人に論破を仕掛けようにも、当然既に亡くなっていて本丸を落としに行くこともできない。
この場合、生存しながら議論に参加している人間の主観を織り交ぜた判断を仰ぐしかないが、それはもはや理で構築した議論ではなくなってしまう。
つまり、僕はこの議論の未来について、手詰まりに近い状況を予感したのである。
こうした状況で、論点の次元(ディメンション)をひとつ下の次元に移動させ(シフト)、論者の問題意識の共有だけを目的とした確認作業を行い、議論における空吹かしを回避するなどの効果を狙うことがある。
ただしディメンションシフトは、使うことを明示して使わないと論点のすり替えや、人の意識を煙に巻く詐欺的手法として受け取られる可能性がある。要は、ディメンションシフトとは議論の外堀をメンテナンスするためだけの存在であることを忘れてはならない。
このため僕は「若干構造をすりかえて例えるなら」という前置きをし、今から主論を離れますよという宣言をしたのである。
脱線(ネスト部分)終了。
完璧とされるものの裏には、結局「完璧」とされる理論Aを持ち出そうとした故人の主観やエゴが絡むこと。そして、その正当性について噛みつきたくても当の本人が死んでしまっていて話のしようがないこと。つまり、議論の中で最も攻撃力が高い「論破」という手法が封じられている状態で、信仰者やガヤを相手にしなければならないから ≒ 僕が完璧なものに興味がない理由、という運びである。
脱線(本線直下)終了。
既に少し疲れた(笑)
さて、僕は前々から不思議に思っていたのだけれど、どうして日本の公園は砂利を敷くのだろうか。
息子を遊ばせに頻繁に通う公園があるのだが、一面灰色の砂利で覆われていて、僕はいつもそれに違和感を覚えるのだ。
一面とは言ったが、その公園の片隅にはよく手入れされた芝が生い茂る一角がある。ここはおそらく本来の地層をそのまま活かしていて、それはおそらく赤土なのだ。
これがたまらなく不自然に思う。
砂利を敷かない公園もまた、それなりの数存在しているものだから、一体何を基準にそんなことをするのか知りたくて仕方がない。
なんとなく、やアート感覚というには若干不合理なものだから、僕はそのうち建築関係者にその答えを求めることになるのだろうが、先ずは思考だ。いきなり答えを知ってしまったのでは興醒めである。
ただ、まぁ…。
この過程は僕の中に止めよう。
実時間軸で30分程度も文字に伸ばせば、表現に4時間はかかる。あいにく、今日僕には時間的余裕がない。
結局脱線と蛇足でこの章は幕を閉じるわけか。
これが思考の本質かもしれないなぁ、なんて思いながら、秩序に身を投じる準備を進める日曜の朝。
008 / 臆病
そう、心地よく眠っている彼女を起こす気がない僕は、ひとりパーソナルスペースになりきれていない彼女の部屋の天井を眺めながら、酒でも嗜む外ないわけだが。
ちなみに今頂いているのは、wild turkeyの8年。
量販店で買って2000円弱という、中の上といえるウイスキーだ。アルコールは五十度。
四十度前後での流通を主流とするウイスキー業界でこのわずか十度の差が、大変に僕の射幸心と見栄を煽った結果、彼は彼女の家のコンロ下の棚にお呼ばれした。
いや待て、そもそも。彼なのだろうか?
とんでもない可能性が浮上してしまった。
話は変わるが、今日弟子は、なんこつと僕とわたしの三角関係を提唱してきた。それくらいなんこつが好きだってことらしい。挙句、なんこつとセックスしたらイケるとか言い出した、まじかよ。
僕は過激な舌触りとおおらかな余韻からこのボトルを彼と称したが、今まさに「wild turkey女性疑惑」が浮上したわけだ。こうなると話が変わってくる。
前提として、なんこつとwild turkeyは無機物(どちらも主成分は有機物だが、生命の自覚の有無という観点で無機物に括ることを許して頂きたい)であり、僕にも弟子にも向ける感情はない。一方的に愛でられる存在というわけだ。
他方、僕は弟子を女性としても愛しており、弟子は僕の脳にずぶ濡れ状態のくせに男としてはなんとも思っていないわけである。なお、雰囲気を察しつつ前置きするが、この構図が喜劇ではないことは断固主張したい。
命題としては。
これ、四角関係というのだろうか?
いや、先程までは三角だったわけだ。
wild turkeyちゃん、余計なことを…。
…。
いや、待て。
後回しになること自体がおかしいんだが、
僕は妻帯者なのだ。
つまり五角形をなし得ることになるんじゃないか?
うーん…。
明け方に大事件が勃発しているが、
妄想なのだから仕方ない。
冷ややかな目で生温かく見守ってくださいよ、ね。
さて…
この事実をどう消化しよう…。
僕は妻と逢引の相手まで差し置いて、今wild turkeyさんと乳繰り合っている。では前提は「玖珠ノ葉ヤリチン説」として、これを否定する方向で論を進めようか。
うん、ウイスキーへの性的アプローチってなんだ?
僕は朝五時に何をやっているのだろうか。
よしんば、wild turkeyさんの華奢な口に僕のお粗末なモノを突っ込んだとして、相手は五十度。
残念なエタノール標本ができあがるだけの、そう、一度だけの情事。
脱線するが、もし彼女がなんこつでイケたらどうしようか。僕はお粗末なモノをwild turkeyさんに捧げて去勢した後に、膝を切開して彼女との情事を楽しむ外ないのだろうか。うん、痛そう。傷口に潮なんか吹かれようものならキレそう。
先刻から同じ台詞が頭の中でぐわんぐわん鳴ってる。
私は何を言っているんだ?(ハマカーン)
結局、豚なんこつをウイスキーで煮て、最凶の口当たりで彼女をアヘらせたいっていうとこで僕の妄想は終わりを迎えたわけだが。
実は僕のIQは2くらいしかないのかもしれない。
嗚呼、空が白んできた。
眠る彼女にルパンダイブを決める勇気も、犯しきる自信もなく、二時間天井を眺めた。
所謂。たまらん朝だ。
007 / 宣誓
弟子が目の前で寝ている。
いつもは寝入りが悪い子で、僕の方が心地よく寝かせてもらっているが、今日はよほど疲れたのか僕が洗い物を済ませた時には寝息を立てていた。
世間的に、僕がどう評価されるなどこの際どうでも構わない。家庭がありながら、弟子とはいえ異性の家に寝泊まりしている事実は、けして正当化はできない。
だが、構わない。
僕は全てを受け入れる。慰謝料や離婚も、可能性としては視界の片隅にはちらつくものの、それが僕の行動を制約するには至らない。
それに、仮に妻と別れたとして。
僕側にその理由は1つとしてないし、妻は僕のこの手の義理立てを理解していると確信しているが、それでも。
何かに耐えられずに、別れる決断をしたとして。
残念ながら、その時弟子は僕を選びはしない。
俗世からは隔離された女なのだ。
究極に俗っぽいくせに、えげつない思考を携えて。
彼女は、弱い。
開けていない箱がある。
開けたらもう、どうなるかわからないほどの
爆弾を抱えていることは確信に近い。
が、僕ならこいつを抱えられる。
くまさんは強いからくまさんなんだよ。
今日は不本意ながら議論の場で僕が押されかけた。
真剣さの度合いはともあれ一本取られた感はある。
ん?既に負けた、のかもしれない。
無論、これを負けとしてしまえばこいつのためにならないので、戯言こねくってノーカウント扱いにはすると思うが…
すごい女だ。
彼女は、何でもないフリをしながら、僕の思考パターンや脳そのもののイメージ、挙句の果てにはきっちりオンナを使って僕のコンプレックスや性癖、嗜好まで把握して掌握しようとする。
そう、もはや僕は死なないが。
一度の人生、こいつのために死ねると思える女にふたり出会えるなんて贅沢もいいとこだな、そう思う丑三つ時。ちょっと遅いか。
弟子よ、ひとつ頼みがある。
どうか目覚めないで。
このまま、ゆっくり体を休めてくれよ。
君の体躯と精神が心配だ、負荷をかけ過ぎなんだあなたは。
現世のすべてが敵でも、僕は君を愛しているのだ。
聞き入れてくれ。
そして妻へ。
いつも通り、僕が死ぬまで、君を愛している。
おやすみ。
矛盾してる?
してないよ。
敵に回してもいいんだよ、本当に。
それを代償として僕は僕の正義を買う。
僕の実子を二人産んだ妻と、妻が受け止めきれなかった僕の脳を後継する女は、比べられない。非難も実害もすべて僕が引き受ける。だからどうか、全ての人よ、もう少しの間、静観していて下さい。
僕が、この子に全てを伝えきるまで。
僕の我侭を、見逃してください。
006 / 逡巡
よければ読者の皆様にも、戯れにお付き合い頂きたいのですが。
簡単な思考実験をしましょう。
無論今から投げかける問には確たる正解はありませんが、なるべくご自身が完璧と感じる回答をコメント頂けると幸いです。それは須らく、僕の脳へとストックされ、思わぬところで人生の岐路となり得る予感がするんです。
では、始めます。
唐突ですが、貴方は不遇にも、密室環境で人を殺してしまいました。以下の条件下で、不幸になる人間を最小化する方策を示してください。
・犯行の目撃者はいません。また、犯行の発覚は現時刻から三時間後とします。(確定)
ただし、その隠蔽及び現場からの逃走については、目撃者の存在は否定できないものとします。
・あなたには配偶者と一人の子供がいるとします。
配偶者及び子供の性別・年齢についてはともに指定しません。
・被害者は貴方に対し異常性愛を持っていました。
・判例的には、このケースにおいて初犯である犯人が自首した場合、判決は懲役3年、執行猶予8年とします。
・現場に髪の毛や汗など貴方の犯行を立証する遺伝学的証拠はありません。(確定)ただし貴方は返り血を浴びているとします。
・貴方の両親は共に健在であり、またあなたには二人の兄がいるものとします。
問題は以上。
さぁ、あなたはどうしますか?
ひとつ、敢えて切り口を差し上げるとしたら、これには心理テストのような意図は皆無、ということでしょうか。
違和感。
それが全てですよ。
僕のくだらない回答については後日お伝えします。