玖珠ノ葉ひとつ 

日常に一滴の思考を

010 / 発露

起動。

全人類に対して問いかけた時、合理的最適解に到達する割合が1%未満となる問題を定義せよ。

 

こんな練習を日々欠かさない。

最近は特に。僕は化物で居続けたい。

 

「地球における地点Aに、原子Bが存在すると仮定する。地点Aを含む国家Cから、その真裏にある国家Dまで分子Bが移動するとき、その所要時間を10秒未満としたい。どんな方法が考えられるか。

 

ただし、核融合を方法論として用いる場合は、射出原子Eの加速度が正の値となった時点を0として時間を見積もること。

また、最適解は所要時間が合理的に最小値をとる単一解として定める。」

 

ここまではただの無茶振り。

答えは思いついていない、1%なんて茶番。

だって検証のしようがないから。

だから、自分で第一印象として不可能、不合理な問題を作っては自分を覆す。

 

原子の移動…

熱運動の最大化。

外的要因としての風力、潮力、重力、斥力。

光速に準じる原子としての営みのうち、原子の実体を伴うもの。即ち、原子レベルで実存する波形運動はあるか。

 

音はダメ、遅い。

電力・磁力は次元不足、ダメ。

 

10秒未満は実質、かなりキツイ。

だとしたら発想の転換

脳に栄養を与える。グルコース?バカを言え。

電気刺激、ニューロンを発火させる。

シナプスがリンク、跳躍と拡散、発火、リロード。

 

国家Cから国家Dまで?

なぜ地点Aから地点Dまでではないのか?

それは、地球という球体を想定したとき「真裏」というものをイメージしやすいから?つまり、表層で20038km、横断で12742kmの距離を想定させるため?

 

だとしても空気抵抗や物理的障壁による減算を加味してなお2000km/s以上の速度が必要。

ならば加速器は有力だが、そう来ると思ってたわ。注意書きで使用条件を限定しておいた。10秒では安定した射出すらできないかもしれない、というか僕は実際加速器の使用に何秒の時間を要するかに関する知見を持っていない。

これでは過不足なく1%を狙えない。

狙うは0.01%、流石に経験則として、次元を2つ落とせばボーダーを見誤らないだろう。

 

定義を崩すか?

今回の場合、国家に社会的意味はない。

国家 ≒ 領域

領域 = 領土 + 領海 + 領空

宇宙についての領有権は認められない。

領空…?

地下は?

定めはない。だが否定をしてもいない。

海抜基準で言うなら、ある深さの地層はある場所では表層であり、ある場所では空域だからだ。

 

では地球という巨大な球体の中心の中心、内核のさらに中心点に国家の領域を拡大解釈、そこに反対する意見を論破、定義付けを有効とした前提で理屈が通るかを試算。

 

そういや内核は6000℃にもかかわらず個体か。

圧力どんくらいだ?ギガパスカルか?

 

ギガパスカルなら間違いなく動けない。

超臨界流体なら楽だったのに、圧力の壁か。

 

この状態から真裏方向への原子崩壊を特異点として取り上げるか?いや、ギガパスカル条件下でそれが可能か理屈付けができないし、崩壊後の分離原子はもはや原子A' 扱いだな。詭弁か。

 

うーん。

うーん…。

 

教えて頭いい人。

 

あー、疲れた。

でもこれでまた一日、脳細胞が何個死んでいようと、シナプス活性の増加分で変わらずに化物を演じられる。

最適解導かないの?って思ってますか?

トルクを最大にして脳を回すことだけに意味があるわけで、この最適解が寝る前の1時間で出せるなら僕はとっくに神になっているだろうね。

 

そんな畏れ多いことは、考えていない。

 

これはお肌のケアと同義。

化物の日常。

 

僕は、弟子からの尊敬の眼差しを失うことが怖い。

だから今日もまた、「お肌のケア」を欠かさない。

 

酒、飲みすぎるなよ?

辛いのは自分なんだからな。