004 / 岐点
あまりに寒くて飛び起きた。
そりゃそうか、札幌の10月だもの。
早いなぁ、と思うのも当然。
長女の出産のために妻が入院してから、産後まだ実家にいる現在までの二ヶ月、僕の中ではこの日々が夏からの延長でお団子になっている。
妻が聞いたら怒るだろうか。怒るよなー。
女性にとれば出産前後の境界は明確で、そこに足並みを揃えることができていないのだから。
さて、朝の支度をしよう。
今日もまた、アウトプットに九割の制約を。
不思議でしょう?
頭が回るなら、回せる業界を選べばよかろうもん。
ここ、かな。
僕にとれば、妻を娶り子供を想像した日が岐点なんだ。
思考をうちに秘めることだってとうに覚悟の範疇。
だから些細なこと、と言ったら申し訳ないが子供が生まれようがやることは変わらない。
多分、それを妻にうまく話せていないんだ。
だからどうということも、また、ないのだけれど。
僕がしょうもないことを考えていようがいまいが、
起き抜けのブラックは美味い。
それが一番、日常らしいなと思った。